更年期と腟フローラの乱れ対策

更年期の女性

更年期と腟フローラの変化

40代になると更年期を迎え、ホルモンバランスの変化が体にさまざまな影響を与えます。その一つが腟フローラの乱れです。腟の乾燥や炎症、感染症リスクの増加が見られる場合があります。

ラクトバチルス菌の役割

腟内環境を健康に保つために重要なのが、善玉菌であるラクトバチルス菌です。特にLactobacillus crispatusは、乳酸を生成して腟内を酸性に保つ役割を担い、悪玉菌や感染症の原因菌の増殖を抑制します。しかし、更年期のホルモン変化により、ラクトバチルス菌が減少しやすくなります。

腟フローラを整える具体的な対策

1.乳酸菌サプリメントの活用
更年期の腟フローラの乱れには、L. crispatusを含むサプリメントが効果的です。体内から善玉菌を増やし、腟内環境をサポートします。

2.適切な洗浄と保湿ケア
過度な洗浄は善玉菌を減らしてしまうため、デリケートゾーン専用の洗浄剤を使い、洗いすぎないことが大切です。その後、保湿ケアを取り入れて腟内の潤いを保ちましょう。

3.食生活とストレス管理
発酵食品や食物繊維を多く含む食事を心がけるとともに、ストレスを軽減するライフスタイルを取り入れましょう。

更年期の腟フローラケアで快適な日々を

更年期に伴う腟フローラの乱れは避けられないものではありません。ラクトバチルス菌を活用し、適切なケアを行うことで、健康で快適な日々を取り戻しましょう。

監修:福井 敬介 先生(福井ウィメンズクリニック 院長)
https://www.fukuiwc.jp