おりものの変化に気づいたら

部屋で考え事をしている若い女性

おりものは女性の身体の状態を映す鏡のような存在です。月経周期や年齢、体調などに応じて日々変化するのが自然ですが、ときにその変化が不調や疾患のサインとなることもあります。普段との違いに気づく力が、自分の健康を守る第一歩となります。

月経周期とおりものの関係

排卵期には透明でのびるような性状になり、受精しやすい環境を整える役割を果たします。逆に月経直後や黄体期には白濁して粘度が増すこともあります。これらはホルモンバランスによる正常な変化です。日々の状態を観察することで、周期や体調のリズムを把握する手助けになります。

気をつけたい変化の兆候

色が黄色や緑、茶褐色になる、においが強くなる、質感がポロポロ・泡状などに変わる、量が急増・減少するなどは、注意すべきサインです。排卵や月経以外のタイミングでこうした変化が続く場合は、感染症や内分泌の異常、婦人科疾患の可能性も考えられます。

自分の“いつも”を知る

変化に気づくためには、まず自分にとっての“通常のおりもの”を知っておくことが重要です。毎日下着の状態をチェックするだけでも十分な観察になります。デリケートゾーンに触れることや見つめることを、恥ずかしいものではなくセルフケアの一部として捉えることが大切です。

腸内・腟内環境とおりものの変化

腟内の環境は腸内フローラとも関係しており、乱れるとおりものにも影響します。近年では、乳酸菌を中心としたサプリメントで善玉菌を補い、腟内フローラをサポートする取り組みも広がっています。普段からのケアとして、こうした選択肢を検討するのも一つの方法です。

おりものの変化は、身体からのサイン。普段との違いに敏感になることが、自分自身の健康を守る第一歩になります。