おりものの色から読み取れる健康状態

おりものの色は、身体の内側の状態を反映する重要な手がかりです。透明・白色・黄色・緑色・茶色など、色の違いにはそれぞれ意味があり、見逃さないことが早期の健康管理につながります。ここでは、色による違いと注意点について整理します。
正常とされる色とは
健康なおりものは透明〜白色で、排卵期には水っぽく、月経前にはやや粘度が高くなる傾向があります。においは軽度で、かゆみや痛みを伴わないのが一般的です。このような変化は生理周期に伴う自然なもので、特に心配はいりません。
異常を示す色の特徴
黄緑色や灰色、茶色、血が混じったような色調は注意が必要です。たとえば黄緑色はトリコモナスや淋菌感染を、灰色は細菌性腟炎を、茶色は不正出血や月経血の残りを示すことがあります。においの強さやかゆみを伴う場合には、速やかな受診が望まれます。
おりものの色とホルモンバランス
ストレスや生活習慣の乱れによってホルモンバランスが崩れると、おりものの色や性状にも変化が生じやすくなります。睡眠不足や過労、冷えなども影響を与えるため、日常のケアとして心身のバランスを整えることが重要です。
体内環境を整える新たな選択肢
近年では、腟内環境をサポートする乳酸菌系のサプリメントが注目されています。腟内フローラを整えることで、異常なおりものの予防につながる可能性も示唆されています。体内から整えるアプローチとして、こうした製品の活用を検討してもよいでしょう
おりものの色の変化は、時に見逃せない身体のサインです。日常的な観察を習慣づけ、気になる変化には早めに対応していくことが、女性の健康を守る大切な習慣となります。